ヒトパピローマウイルス感染症(HPV)予防ワクチン

積極的な接種勧奨を差し控えてきたHPVワクチン接種ですが令和3年11月26日付で厚生労働省は同通知を廃止し、令和4年新年度より個別勧奨を再開することが決定しました。詳しくは川崎市Hp https://www.city.kawasaki.jp/350/page/0000017492.htmlをご参照ください。

なお現在薬液の流通問題でサーバリックスⓇ(2価)での接種は難しくガーダシルⓇ(4価)もしくはシルガード9Ⓡ(9価)のみとなります。

本来同じワクチン種類で接種を完了することを原則としますが、2価ワクチンもしくは4価ワクチンで一部接種後に9価ワクチンを選択しても差し支えない事とされています。その場合の接種間隔は9価ワクチンの接種方法に従います。

また接種後には通常より長めの30分経過観察が必要になる事をご了解ください。(2023/07/04)

 

日本脳炎定期予防接種の特例対象者について

第1期(初回:2回/追加:1回)及び第2期(1回)のうち接種が終了してない分がある

平成7年4月2日から平成19年4月1日までに生まれた方が対象で無料で接種できます。

なお特例対象者は年齢により保護者同伴の条件が変わりますので川崎市のホームページをご覧ください

川崎市:日本脳炎の定期予防接種について (city.kawasaki.jp)

 


 

令和2年10月1日から予防接種間隔が大幅に見直されました。注意点は下記のとおりです。

  1. 注射生ワクチン接種後は他の注射生ワクチン接種までは27日以上開ける
  2. 1.以外の組み合わせの接種間隔の制限は無くなります
  3. ただし同一種類のワクチン接種の間隔、例えば肺炎球菌や4種混合ワクチンの1~4回目等の接種間隔は今まで通り厳密に規定されます。

 

ロタウイルスワクチン接種について

ロタウイルスワクチンには2種類すなわち2回接種の「ロタリックス」と3回接種の「ロタテック」があります。

両者に効果の差はないと考えられています。

 

接種開始にあたっての注意点を書きますのでよくお読みになってから予約をお願いします。

 

1)両者の混在接種はできないので、初回接種で使用したワクチンと同一の製剤で接種を完了する必要があります。

2)接種は両ワクチンとも生後6週から接種でき標準初回接種は生後8週です。また日本小児科学会、アメリカCDC(MMWR Recomm Rep.2009;58(RR-2):1-25)の推奨により1回目の接種は生後14週6日(15週未満)までとします。この期間を過ぎますと腸重積のリスクが高まるため当クリニックでは接種しません。

3)経口接種ですので嘔吐を避けるため接種前後1時間位の哺乳は避けた方が良いと思われます。

 

 

予防接種の基本ルール

予防接種をすすめるにあたっての幾つかの基本ルールを書きます。

 

1)ワクチンは大きく2種類に分類されます>>生ワクチン不活化ワクチンです

  

  生ワクチン:ロタウイルス、BCG、MR(麻疹、風疹)、水痘(水ぼうそう)、ムンプス(おたふく)

  

  不活化ワクチン:Hib(ヒブ)、肺炎球菌(PCV13)、B型肝炎、4種混合(DPT-IPV)、日本脳炎、

          2種混合(DT)、ヒトパピローマ(HPV)、インフルエンザ

  

  2020/10/1より経口ロタウイルスワクチン以外の注射生ワクチン接種後に他の注射生ワクチン接種の場合のみ27日間の接種間隔が必要ですが、他の組み合わせでは接種間隔の規定がなくなりました。

  

2)同じ種類の予防接種は今までと同じく接種間隔が厳密に規定されていますのでこちらをご参照ください

 

 

3)生後2か月のワクチンデビューで接種できるのはHibワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン4種混合ワクチン

  ロタウイルスワクチンの5種類です。(2023/4/1)

 

最初は分からないことばかりだと思いますので悩んだり迷われたら

当院にお電話(044-738-1300)ください。